
光と色の歴史年表(光学の歴史年表)です。随時、気長に更新しています。
2020年10月1日更新
年 | 事象 | 区分1 | 区分2 |
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138億年前 | 宇宙が誕生し、ビックバンが起こる。ビックバンからおよそ38万年後に宇宙の晴れ上がりが起こり、光が長距離を進めるようになる。関連記事:光が生まれたのはいつか | 天文 | 事象 |
46億年前 | 太陽が誕生する 関連記事:光が生まれたのはいつか | 天文 | 事象 |
45億年前 | 地球が誕生する | 天文 | 事象 |
紀元前350 | アリストテレスが著作「Περὶ Ψυχῆς(デ・アニマ)」にて視覚と色について言及し、色が生じる原理として変改説(変化説・変容説)を提唱する。 関連記事:アリストテレスの変改説(変容説・変化説)-白と黒のはざまに(1) | 光学 | 著作 提唱 |
140 | クラウディオス・プトレマイオスが著書『光学 』において入射角と屈折角の関係について記述する。 | 光学 | 著作 発見 |
984 | イブン・サルが著書『 Burning Mirrors and Lenses』において屈折の法則について記述する。 | 光学 | 著作 発見 |
1000頃 | イブン・アル=ハイサムが「Kitab al-Manazir(光学の書)」を発表し、基本的な光の性質や視覚が生じる仕組みを説明する。 | 光学 | 著作 提唱 |
1267 | ロジャー・ベーコンが「Opus Majus」を発表し、視覚や凸レンズの拡大作用について言及し、眼鏡、顕微鏡、望遠鏡の可能性について述べる。 | 光学 | 著作 提唱 |
1596 | ヨハネス・ケプラーが著作「宇宙の神秘」において光の逆二乗の法則について言及する。 | 光学 | 著作 提唱 |
1602 | トーマス・ハリオットが屈折の法則を再発見し、ケプラーに書簡を送る。 | 光学 | 発見 |
1608 | ハンス・リッペルスハイがオランダ式望遠鏡を発明する。 | 光学 | 発明 |
1610 | ガリレオ・ガリレイが自作のオランダ式望遠鏡を用いて、木星の4つの衛星を発見する。 | 天文 | 発見 |
1611 | ヨハネス・ケプラーが凸レンズを2枚使ったケプラー式望遠鏡を発明する。ただし、ケプラー自身はケプラー式望遠鏡を自作していない。 | 光学 天文 | 発明 |
1614 | シモン・マリウスがガリレオが発見した木星の4つの衛星をそれぞれ「イオ」「エウロパ」「ガニメテ」「カリスト」と命名する。 | 天文 | 命名 |
1615 | 1615年にクリストフ・シャイナーがケプラー式望遠鏡を製作し、天体観測に使用する | 光学 天文 | 制作 |
1637 | ルネ・デカルトが著作「方法序説」を発表、光の屈折や虹の仕組については「屈折光学」「気象学」で解説する。 関連記事:虹の色はどこから?ー虹ができる仕組み② | 光学 | 提唱 |
1638 | ガリレオ・ガリレイが著作「新科学対話」を発表、世界で初めて光速の測定について言及する。 | 光学 | 提唱 |
1656 | クリスティアーン・ホイヘンスが世界初の機械式振り子時計を発明し、名声をあげる。 | 機械 | 発明 |
1665 | フランチェスコ・マリア・グリマルディが論文「光、色、虹に関する物理・数学的論考」を発表し、細い棒の影の部分に光が回り込む現象を報告し、この現象を回折と名付ける。 | 光学 | 発見 |
1665 | ロバート・フックが複式顕微鏡による観察図譜「Micrographia」を発表する。 | 光学 | 著作 |
1666 | アイザック・ニュートンがプリズムで太陽光の分光を行い、太陽光がたくさんの色の光が混合した光であることを突き止める。 | 光学 | 発見 |
1672 | アイザック・ニュートンが『New Theory About Light and Colour』と題した手紙を王位学会に送り、1666年の実験に基づく光と色の新理論を提唱する。 関連記事:プロローグ |ニュートンのプリズムの分散の実験をやってみた① | 光学 | 提唱 |
1673 | ライネル・デ・グラーフがアントニー・ファン・レーウェンフクが行った自作の単式顕微鏡の観察結果を王位学会に紹介。ロバート・フックが高く評価する。 | 光学 | 事象 |
1676 | オーレ・レーマーが木星の衛星イオの食の観測で光速が有限であることを突き止める。 | 光学 | 光速 測定 |
1704 | ニュートンが著作「Opticks(光学)」を発表し、光の様々な現象について説明する。 | 光学 | 著作 提唱 |
1728 | ジェームス・ブラッドリーがりゅう座のガンマ星の光行差から光が太陽から地球まで届くのに要する時間を8分12秒と求める。 | 光学 | 光速 測定 |
1746 | ピーテル・ファン・ミュッセンブルークがライデン瓶を発明 する。 | 電磁気 | 発明 |
1752 | トーマス・メルビルが世界で初めて炎色反応の実験を行い、ナトリウムの輝線を発見する。 | 光化学 | 発見 |
1752 | ベンジャミン・フランクリンが雷の調査のため凧揚げの実験を行い、雷の正体が静電気であることを突き止める。 | 電磁気 | 発見 |
1786 | デビッド・リッテンハウスが髪の毛で回折格子を作成する。 | 光学 | 発明 |
1798 | ヨハン・アロイス・ゼネフェルダーがリトグラフ(石板印刷)を発明 | 印刷 | 発明 |
1800 | フレデリック・ウィリアム・ハーシェルが熱線(赤外線)を発見する。 | 光学 | 発見 |
1801 | ヨハン・ヴィルヘルム・リッターが化学線(紫外線)を発見する。 | 光学 | 発見 |
1801 | トマス ・ヤングが回折格子を用いて可視光線の波長を測定する。 | 光学 | 発見 |
1801 | トマス ・ヤングがヒトの色覚の仕組みについて三色説を提唱。 | 視覚 | 提唱 |
1809 | エティエンヌ・ルイ・マリュスが窓ガラスの反射光を複屈折を起こす方解石を回転させながら観察していたところ、光の偏りがあることを報告し、その現象をpolarozation(偏光)と名付ける。 | 光学 | 発見 |
1814 | トヨゼフ・フォン・フラウンホーファーが太陽光のスペクトルに多数の暗線(フラウンホーファー線)を発見 | 光学 | 発見 |
1839 | ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールがダゲレオタイプと呼ばれる銀板写真を発明 カメラオブスクラの像を写真に残す 写真の仕組み(2) | 写真 | 発明 |
1848 | ジョゼフ・ウィルスン・スワンが白熱電球の基礎実験に着手する。 | 光源 | 発明 |
1849 | アルマン・フィゾーが光源と鏡の間に歯車を置いた装置で光速を測定し、秒速約31万キロメートルの値を得る。 | 光学 | 光速 測定 |
1850 | レオン・フーコーが回転鏡を用いた装置で光速を測定し、水中の光速が空気中の光速の3/4(水の屈折率は1.33)になることを確かめた。 | 光学 | 光速 測定 |
1861 | ジェームズ・クラーク・マクスウェルが光の三原色のフィルターを用いた加法混色によるカラー写真の原理を発明する。 加色法によるカラー写真の仕組み 写真の仕組み(5) | 写真 | 発明 |
1862 | レオン・フーコーが1850年の装置を改良し、光速の測定を行い、秒速約29.8万キロメートルの値を得る。 | 光学 | 光速 測定 |
1864 | ジェームズ・クラーク・マクスウェルがマクスウェルの方程式を発表 | 光学 | 提唱 |
1869 | デュコー・ドゥ・オーロンが色の三原色を用いた減法混色によるカラー写真の原理を発明する。 減色法によるカラー写真の仕組み 写真の仕組み(6) | 写真 | 発明 |
1878 | ウィリアム・エドワード・エアトンが日本初の電灯(アーク灯)をともす。 | 光源 | 事象 |
1878 | アルバート・マイケルソンがフーコーの装置を改良した装置を用いて光速の測定を開始する。 | 光学 | 光速 測定 |
1879 | トーマス・アルバ・エジソンが実用的な白熱電球を発明する。 | 光源 | 発明 |
1883 | アルバート・マイケルソンが光速をを秒速 2.9985 × 108メートルと求める | 光学 | 光速 測定 |
1888 | ヘルツが電磁波の存在を実験で証明したことを報告する。 | 電磁気 | 発見 |
1895 | ヴィルヘルム・レントゲンがエックス線を発見する。 | 電磁気 | 発見 |
1905 | アルバート・アインシュタインが「運動物体の電気力学について」の論文で特殊相対性理論を発表する。 | 相対論 | 提唱 |
1919 | 5月29日の皆既日食において、アーサー・エディントンなどの観測によってアインシュタインの一般相対性理論が正しいことが実証される。 | 相対論 | 発見 |
1928 | H.O.Albrechtがルミノール反応を発見 | 光化学 | 発見 |
1931 | 国際照明委員会(CIE)が光の三原色を赤色光700 nm、緑色光546.1 nm、青色光435.8 nmの単色光と定める。 | 光学 | 定義 |
2015 | カリフォルニア工科大とマサチューセッツ工科大などの研究チームが重力波を検出する。 | 相対論 | 発見 |
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