フェルマーの原理(フェルマーの原理|図解 光学用語)はフランスの裁判官で数学者でもあるピエール・ド・フェルマーが提唱した光が進む経路に関する原理です。詳細については本ブログの記事「フェルマーの原理|図解 光学用語」を参照してください。
1657年、フェルマーはマリン・クーロ・ド・ラ・シャンブル(Marin Cureau de La Chambre)から、光と題する論文を受け取りました。
Marin Cureau de la Chambre, La Lumière (Chez Iacqves D'Allin, Paris, 1657) Gallica https://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k94859n.pdf (フランス語) |
この論文は同年に発表されましたが、フェルマーはラ・シャンブルが提唱した光の反射や屈折の原理に納得できませんでした。フェルマーはラ・シャンブルに論文に対する礼状を送り、「光の反射や屈折と共通な側面として、光は常に最短経路を選択する」という原則を強調しました。
フェルマーがこの原理を提唱したのは1662年と解説した書物があります。上述のことは1662年のフェルマーの回想録『Synthèse pour les refractions』に記されています。そのため、フェルマーの原理の発見が1662年とされる場合もあるようです。
また、フェルマーは自分の考えや成果を知人に書簡として送っていましたが、公の論文として発表はしていませんでした。フェルマーの手記はフェルマーの息子サミュエル・ド・フェルマーによってまとめられ、1679年に『Varia opera mathematica』として出版されました。
Varia opera mathematica Fermat, Pierre de; Fermat, Samuel de; Apollonius, of Pergaapud Johannem Pech, Tolosæ, 1679 Smithsonian Libraries https://library.si.edu/digital-library/book/variaoperamathe00ferm (フランス語) |
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