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2024年5月18日土曜日

レンズの公式を焦点距離について解いた式

 レンズの公式は次の通りです

\[\frac{1}{a} + \frac{1}{b} = \frac{1}{f}\]

 a : レンズの中心から物体までの距離
 b : レンズの中心から像までの距離
 f : レンズの焦点距離です。

 この式を焦点距離 f について解くと次のようになります。

 まず右辺を通分します。

\[\frac{1}{f} = \frac{b}{ab} + \frac{a}{ab}= \frac{a + b}{ab} \]

 この式を f について解くと次のようになります。

\[ f =  \frac{ab}{a + b} \]

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2024年3月24日日曜日

物体が凸レンズの焦点距離の2倍の位置にあるとき実像はどうなるか?

 次の図のように物体 AB を凸レンズの物体側(前側)の焦点 F' の2倍の位置 a に置くと、実像 A'B' は凸レンズの像側(後側)の焦点 F の2倍の位置 bにできます。このとき a = b で、物体 AB と像 A'B' の大きさは同じになり倍率は1となります。物体側と実像側の位置関係はレンズの中心 O に対して対称になります。

物体が凸レンズの焦点距離の2倍の位置にあるとき実像はどうなるか?
物体が凸レンズの焦点距離の2倍の位置にあるとき実像はどうなるか?

 すなわち「物体が凸レンズの焦点距離の2倍の位置にあるとき実像はどうなるか?」の解答は「実像は凸レンズの焦点距離の2倍の位置にでき、物体と実像の同じ大きさになる」となります。

 物体 AB が元の位置 a から焦点 F' に近づくと、実像 A'Bができる位置は元の位置 b から遠ざかります。実像 A'B' の大きさは物体 AB より大きくなります。物体 AB が焦点の位置になると、凸レンズから出た光が平行になるので実像はできません。

【参考】物体が焦点の位置にあるとき実像と虚像はどうなるか

 物体 AB が元の位置 a から遠ざかると、実像A'Bができる位置は元の位置 b から焦点 F に近づきます。実像 A'B' の大きさは物体ABより小さくなります。物体 AB を凸レンズから十分遠方(無限遠)に置くと、物体 AB の各位置から出た光線は平行光となり、実像 A'B' は凸レンズの像側(後側)焦点の位置にできます。

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2023年10月15日日曜日

色彩:色材の文化史 (「知の再発見」双書)

色彩―色材の文化史 (「知の再発見」双書)

フランソワ ドラマール (著), ベルナール ギノー (著), Francois Delamare (原著), Bernard Guineau (原著), ヘレンハルメ 美穂 (翻訳), 柏木 博

 絵画に色をつけたり、物体に色を塗ったりすることは昔から行われてきました。現実の色に近いカラー写真や印刷のための色材、布を鮮やかにそめるための色材、食品を美味しくみせるための色材・・・現代においては目的に応じて様々な顔料と染料があります。

 古くはラスコーの洞窟の壁画から現在のありとあらゆる色材まで、色材の開発の歴史と発展を解説した本です。

商品の説明

 生命の源である光から生まれる色彩。人類は太古の時代から色彩を楽しみ、それを再現しようと努力してきた。本書は人類の歴史の曙の時代から、中世のひそやかな色彩の改良をへて、安定し多彩な色を生み出すことを可能にした「化学革命」の時代を詳述し、さらに色の数を爆発的に増やすIT時代の色のあり方まで検証する。絵画、デザインや染色など「色」にかかわる芸術をより深く知りたい人、必読の入門書。人類の表現活動を支えた技術【アート】の歴史。

単行本: 174ページ
出版社: 創元社 (2007/02)
ISBN-10: 4422211927
ISBN-13: 978-4422211923
発売日: 2007/02
商品の寸法: 18 x 12.6 x 1.8 cm

目次

第1章 絵具と染料

第2章 中世の色彩

第3章 需要と供給の爆発的増加

第4章 化学工業の勝利

資料編

古来より伝わる色材調製法

色名の変遷

染物と染料

オーカーの採石場

ものに色があるのはなぜ?

理想の黒

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2023年6月22日木曜日

色彩心理学入門―ニュートンとゲーテの流れを追って

色彩心理学入門―ニュートンとゲーテの流れを追って (中公新書)

大山 正 (著)

 この本は色の見え方について解説した入門書です。色が見える仕組みが解明されるまでの歴史や、色が見える仕組みを学びたい人は是非読んみてください。 

内容(「BOOK」データベースより)

 色彩の研究は、ニュートンの実験に始まり今日の色表示体系に至る流れと、ゲーテの観察に始まる、色の主観的な体験の現象学の流れとがあり、そこに両者に欠けた色覚の生理学の流れが加わっている。さらに色には、感情や文化と結びつく複雑な側面もある。この広範囲におよぶ色彩のさまざまな問題を、主要な人物の貢献を紹介しつつ解説する。色彩への実用的知識が要求される現在、その課題にも応えてくれる格好な入門書となっている。

新書: 235ページ
出版社: 中央公論社 (1994/01)
ISBN-10: 4121011694
ISBN-13: 978-4121011695
発売日: 1994/01
商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.2 cm

目次

第1章 ニュートンにおける光と色
第2章 ゲーテの『色彩論』と視覚の諸現象
第3章 化学者ドールトンと色覚異常研究
第4章 ヤング‐ヘルムホルツの三色説
第5章 ヘーリングの反対色説とその発展
第6章 一つの目に二種の視覚―フォン・クリースの二重視覚説
第7章 動物の色覚
第8章 光の強度と明るさの感覚―フェヒナーの法則とスティーヴンスの法則
第9章 色を立体で表わす―マンセルとオストワルト
第10章 色を数字で表わす―混色の法則とCIEの表色系
第11章 カッツと色の現象学
第12章 色は波長だけではきまらない
第13章 色の効果
第14章 色と感情


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2023年5月23日火曜日

色温度|図解 光学用語

色温度とは(いろおんど、color temperature)

 光源が発する光の色を熱放射で光を出す物体の絶対温度(K)に換算して表した尺度を色温度といいます。色温度によって光源の色を数値的に表すことができます。

 熱放射で光を出している物体についてはその物体の色から温度を知ることができます。たとえば太陽など宇宙に輝く恒星はその色から表面温度を知ることができます。白熱電球も熱放射で光を出しているのでその色から温度を知ることができます。溶鉱炉では鉄の色から温度を測定します。逆に物体の温度から物体の色を知ることができます。

 一方、LEDや蛍光灯などの光源は熱放射で光を出しているわけではありません。このような場合、その色から温度を知ることはできませんが、物体が出す光の色から換算された色温度から物体の色を知ることができます。。例えば蛍光灯の色味は昼白色(5000 K)や白色(4200 K)などと分類されます。

光源の色と色温度
光源の色と色温度

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